土壌改良・樹勢回復で30年《天然有機肥料バイオゴールド》株式会社タクト

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【連載第9回】イメージだけつかめばOK!pH(ピーエイチ)とEC(イーシー)

2021-07-19

 

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バイオゴールドのお客様アンケート等で寄せられた土に関するお困りごと・お悩み、疑問・質問から生まれたコラムです。バイオゴールドの研究開発機関R&Dセンターの研究スタッフ 南田が、皆さまの土いじりライフが今よりもさらに楽しいものになることを願い、土に関するいろいろなことを綴ってまいります。ご参考にしていただけましたら幸いです。
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皆さま、こんにちは。
バイオゴールドR&Dセンターの南田です。
 
土に関してのお客様アンケートでの質問受け付けや、講習会・セミナーでの質疑応答の際に、必ず1つは出てくる質問が土のpH(ピーエイチまたはペーハー)やEC(イーシー)に関してです。
 
家庭菜園や土作りの手引きなどを見ていると、pHやECというキーワードが登場しますが、「pHなら学生の時に習った記憶があるけど、ECって何なの?」と思われる方も少なくないのではないでしょうか。かくいう私もこの職につくまでECについてまったく知りませんでした(・∀・)
 
その後、私は仕事柄、pHについてもECについても深く掘り下げることになりましたが、ご家庭で菜園や植物との暮らしを楽しむ際に、これらのことをしっかり理解する必要があるのか?と自問をしてみると、だいたいのイメージをつかむ程度でOK!という答えに落ち着きます。
 

ビジネスとして生産効率を高める等の課題をお持ちのようならば、pHやECについて理解を深めていくことは必要だと思いますが、ご家庭での土作りにおいてはそれよりも気にすべきポイントがあります。
 
ということで、本日はpH・ECについて簡単に触れつつ、それよりも抑えておきたいポイントは何かを知り「土いじりが楽しくなるお話」にしたいと思います。
 

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イメージだけつかめばOK
pH(ピーエイチまたはペーハー)EC(イーシー)
~こだわり過ぎると土のバランスが崩れる!?~
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よくある農業・園芸の専門用語の説明では、土壌pHは「土の酸度」、ECは「電気伝導率」と書かれています。人によってはこの時点で拒絶感が否めないような言葉の響きですが、簡単に言えばどちらも土の中の”使える養分のバランス”を知る目安です。少し身近に感じられますか?
 
pH(ピーエイチまたはペーハー)は、pH7を中性として、数字が低いと酸性、数字が高いとアルカリ性となります。小学校で理科の時間に、リトマス試験紙を用いて酸性かアルカリ性かを確かめる実験をしたことを覚えている方もいらっしゃるかと思います。
 
では、「土のpH」は何の目安なのでしょうか。
 
それは、植物の必要な養分がほどよく溶けて吸収されやすくなっているかどうかの目安です。だいたい弱酸性あたりの土だと、おおよその植物にとってバランスが良い度合いの酸度です。
 
逆に強酸性やアルカリ性に傾いている土は、必要な養分が溶け出てこなかったり、たくさんは必要としない養分が溶け出してきて植物の生育の害になったりします。過ぎたるは及ばざるが如し、ですね。
 
なお、植物によっては強い酸性を好んだり、中性を好んだりする種類もいます。これは、もともと生育しているところ(自生地) の土のpHによるものや、その植物が好む栄養素によるものが多数です。
 
酸性土を好む植物としてはブルーベリーがよく知られています。
なぜ酸性土を好むとされているかというと、ブルーベリーが好む養分が酸性で溶けている状態のためです。

では、ブルーベリーなどのような酸性を好む植物の土は、おもいっきり酸性に傾ければ生育が良くなるのでしょうか?

 
その答えはNOです!!!

 
土作りで酸性・アルカリ性にこだわり過ぎるあまり、物理的に土がフワフワになってしまったり、ガチガチのかったーい土になってしまったり、水が抜けない・空気を持たないような土になってしまったり…それでは養分を吸収できる根も張れなくなってしまい本末転倒!微生物の働きが低下するなどの影響も出てきてしまいます。

土のpH調整にこだわるよりも、弱酸性で、根の張りやすい団粒構造の環境を整えてあげる方が、それなりの生育が見込めます。
 
ところで、団粒構造をもつ土でお馴染みの赤玉土や鹿沼土はpHが弱酸性〜酸性、腐葉土も弱酸性ということはご存じでしょうか?
 
つまり赤玉土や鹿沼土に腐葉土をブレンドすれば、弱酸性でありながら団粒構造の整ったガーデニング用土がかんたんにできちゃいます。そんなわけで、pHについて難しく考えずとも、「赤玉土+腐葉土」のブレンドが、多くの植物を育てやすく安心して使える土であります!(*赤玉土よりも鹿沼土の方がpHは低く酸性よりなので、酸性を好むブルーベリーなどにはおすすめです。)

ちなみに、少し余談にはなりますが、皆さまでも比較的、手に入りやすい土に差し込むだけのpH計は畑のような土を想定されて作られているそうです。「バイオゴールドの土」や「バイオゴールドの土ストレスゼロ」など団粒が大きいような土では、正確なpHを示さないことがあります。
 

 
ではでは、EC(電気伝導率)とは何なのでしょうか?
 
それは、養分をはじめとしたさまざまな成分が土の中に溶け出している量の目安です。ECが高いと肥料などの成分がよく溶けていて、ECが低いと溶けている量が少ない状態です。
 
土壌分析や土壌診断などにおいては、pHと組み合わせて窒素(チッソ)の量をはかる目安とするのですが、窒素以外の成分が溶けていてもECは高くなります。土の状態やこれまでの施肥内容(腐植が多かったり、土が固くなっていたり、苦土石灰をたくさん与えていたり等)も含めたうえで参考にします。またECは、水耕栽培の養液バランスをチェックするのにも使われています。いずれにせよ成分は多く溶けていれば良いというものではないので、高すぎるのも低すぎるのもよくありません。ECもpHと同じく植物にとっては、ほどほどがちょうど良いのです。
 
いつもECを量って施肥計画などに利用している方でなければ、おそらくECまで量るときは植物の生育が上手くいっていない時ではないでしょうか。
 
今は土壌EC測定用具が一般の方でも手に入れることはできます。しかしながら、ECはpHと組み合わせて土の状態をある程度推察するものですので、測定結果だけでは土壌改善の適切な対策を導き出すのは非常に難しいことです。むやみに土に混ぜものをすると、逆に土を悪くする場合もありますし、入れすぎてしまったときに元に戻すことはさらに難しくなります。どうしても対策として何かを施す必要があるときは、少量ずつ試してみてください。そして、葉がどす黒くなっていたり、まだらになっていたり、根が張らなかったりと、何かしらの生理障害のサインも見逃さないよう植物たちを観察してあげてくださいね。
 
 
【まとめ】
pHとECについて、だいたいのイメージをつかんでいただくことはできましたか?
 
土作りは、熱心になり過ぎて、多くの種類・多くの量を施し過ぎるあまりに土のpH・ECのバランスを崩してしまい、植物が育たない土になってしまうことがあります。日本の土でしたら多くの植物はpH調整は不要ですし、腐葉土などの堆肥を取り入れ、適正量の有機肥料で育てていれば、一般家庭での植物との暮らしであればECを気にする必要もありません。またこうした有機物を取り入れた栽培は土の保肥力を向上させ、長い目で見ればSDGsにもつながります。詳しくは、【連載第7回】土の保肥力って何でしょう?をご覧ください。
 
 
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※この記事は2021年7月19日現在の情報をもとにしています